大学を卒業して初めての就職先が不動産会社でした。
結論は「かなりキツかった」思いでしかありません。笑
不動産の飛び込み営業をする会社だったら就職考えた方が良いですよ( ゚Д゚)
早いもので、社会人になって十年以上が経ちました。
そして転職を二回して現在三社目でそれなりの社会人をしている私が経験した不動産での仕事を話します。
私が働いていた時は東北の地震があった年の辺りなので、結構前の話になるので、今とコンプライアンスの厳しさが違ったのでもしかしたら今では変わっている部分も多いかと思いますが、そう簡単に変わるような風土ではなかったです。笑
私が働いていたのは一部上場企業のそれなり大きなマンションデベロッパーでした。
はじめに(早く内容を知りたい人は飛ばしてください)
私が経験した不動産でのお仕事内容を書いていきます。
結局、二年ちょっとくらい働いたんですが、三か所部署異動しました。
その中で、営業は最後に10か月くらいしました。
最初の三か月くらいで辞めようと思うくらいでしたが、自分の中で契約を一件して、その販売物件が終わるタイミングで辞めようと思い耐えました。そのタイミングが営業部に異動から10か月というわけです。
もともと営業部とは関わりのある部署にいたので、営業内容や方法は知っていたので、絶対に行ったら辞めようと思っていたのです。
簡単に最初の部署を説明すると、事業開発の部署にいました。
すごく難しい仕事でしたが、内容は楽しい仕事でした。
販売するための土地を見つけてけ計画を立てて、土地の購入の稟議を通して購入して設計事務所やゼネコン(建設会社)を選定して販売物件を完成させる部署でした。
広報の部署に異動をしました。
底では営業部が売りやすいようにCMや広告チラシの発注や、モデルルームの設営など後方支援をする部署でした。
ですので営業部には1年もいなかったですが、営業の仕事はだいたい分かります。
不動産販売の営業はこんな感じでした
不動産の販売ってどんなイメージですか?
こればっかりは会社の営業方法に違いがありますが、正直キツイ会社は多いです。
特に反響営業でない会社での営業はつらいです。
私が経験した営業手法は3通りです。
1.「飛び込み」ひたすら販売物件近くの家にピンポン押して回る
2.「電話営業」ひたすら電話を掛けまくる
3.「ポスティング」ひたすら自分の担当員をチラシに押して配りまくる
この三通りを朝から晩まで繰り返すだけという仕事です。
1.「飛び込み営業」
この仕事は、物件近くの地域を区分けして、チームがあるのでチームで片っ端から訪問を掛けて家買いませんか?と声掛けをする仕事です。
もちろん家買いませんか?といきなり声は掛けないですけどね。
まず、どこどこで物件を販売を開始しまして地域の担当になったので挨拶に回ってます的なテキトーな事を言います。
すかさずチラシを渡したタイミングで少しドアの中に体を入れ込みます。
これでドアが閉まりませんね”(-“”-)”
そこから、不動産アンケートという名の個人情報を聞き出すためのアイテムを出します。
ここで電話番号を書いてもらえれば架電攻撃が出来ます。
この仕事のミッションは
モデルルームにお客さんを連れてくることです。
モデルルームにさえ連れてくれば、お客さんをひたすら軟禁して買うか買わないかを迫り続けます。
これでお客さんは買う可能性がグッと上がります。
この行動を朝の九時までに出発して夜9時まで回ります。
遅い時は10時まで回りましたよ(^^)/
2.「電話営業」
よく勘違いされることが多かったです。
電話番号のリストを買うことは違法ですよって電話相手から怒られました。
電話帳にも載せてないのになんで知ってるんだって怒られたもんです。
あまーい!
実際は、市外局番って地域ごとにだいたい決まっているので、エクセルで0000~9999まで書いた表を渡されるだけです。
03-〇✖✖-0000~03-〇✖✖-9999の表をチームに配られて朝8時半から夜10時くらいまで掛けまくるのです。
怖い人が出たり、お店に掛かれば「間違えました」で切れば終わりです。
共有のエクセルが印刷された紙に「お店」「怖い人」とか書き込めばおわりです。
電話が繋がれば、○○駅前で不動産を販売してます××不動産のボムです。
チラシがポストか新聞に入っていたと思うのですが、見ていただけましたか?って感じで話していきます。
基本は名前を言う前にガチャって大きい音が耳に響きます。
架電日と時間書いて、違う時間にまた掛けるか、すぐに掛け直して電話切れましたよって言います。
また怒られるわけです。笑
このミッションは
step1.住所と名前を聞いてパンフレットを届けに行く事です。
step2.モデルルームに連れてくる
step3.買って貰う
3.「ポスティング」
ポスティングは精神的には楽です。
出勤時間前に1000部のチラシにハンコを押します。
それをカバンに入れて自前の自転車に積んで飛び込みで留守の家に入れるだけですから。
また営業終了後にチラシを500~1000部ハンコ押し直して、夜中の街を配って回るだけでいいんです。
住民や警察に見つかると不審者扱いで怒られたり職質されますが、一人で1時くらいまで配って回るのは、ある意味快感になってきます。
クリスマスに訪問したら迷惑だということで、20キロ先の場所までママチャリに2000部のチラシを積んで配りに行ったのはいい思い出です。笑
一日のルーティン
不動産の朝は早かったです。
勤務表の勤務時間は9:00~18:30だったはず。正直、知りませんでした。
通常営業時は、8:00~21:00でした。
実際は平均して07:00~22:30くらいまで居ました。
07:00 出社及びモデルルームの掃除
07:30 チラシにハンコを押す
08:00 朝礼(毎日ランダムで誰かが部長にガチギレと殴られます)今の時代だとパワハラかな?
キレられる理由は朝刊の記事読んでないからとか質問に答えられないからです。
8:20 チームでミーティング。
課長から指示が来ます。(今日は飛び込みとか、架電とか)
08:30 飛び込みか電話(日によって変わります)
一時間に一回、成果報告の電話
12:00~13:00 昼食
一時間に一回成果報告の電話
18:00~18:45 夕食
19:30 成果報告の電話、成果があれば帰れます。
20:30~21:00 帰社
帰ってこいの電話がないと帰れません。
21:00前後 ミーティングと結果報告
21:30 チラシにハンコを押す。
22:00 個人的にチラシを配りに行く
23:30~24:00 一日の業務終了
これを月に3~4日休みがあったので、13連勤とかします。
辛かったこと
今では笑い話ですが、ガチで精神的に追い込まれそうでしたね。
身体的には20代前半だったので、なんとか大丈夫でしたが、精神は壊れかけていました。
社内で怒られ、お客さんに怒られて、警察呼ばれたり、マンションのピンポンを毎日鳴らしていたらヤ〇ザみたいなオーナーに脅されたりしましたからね( ゚Д゚)笑
それでも一番嫌いだったのが、電話営業ですね。
受話器を置いたら怒られるので、受話器は耳につけっぱなしで、トイレにも行けずに電話をすることです。
耳が痛くなってくるんですよね。
電話が繋がっていないと、警報みたいなのが電話から鳴るから、掛け続けないと殴られるから必死でした。
毎日、詰められるのも「お前はクズだ」って言われた後に自分で「自分はクズです」と言わないといけません。
そして「お前はクズ以下だ」って言われて頭しばかれます。笑
もはやネタですね。
ふと自分が何も考えられない人間になりつつあることに気づいて、日曜の公園のベンチに営業中座っていたら、目の前で少し年上の家族がいたんです。
お母さんとお父さんと小さなお子さんがボール遊びしてました。
三人ともすごい笑顔で幸せそうでした。
こんなロクでもない私がなぜか涙が止まらなくなりました。
その日に家に帰ってうがいしたら、血が混ざっていたので、契約もその間に一件してたしその物件も残り10軒くらいで終わりそうだったので、すぐに辞めました。
自分の精神力に自身のある人は向いている仕事だと思いますが、当てもの探し感が否めない仕事で常に怒られるプレッシャーとお客さんがすごい嫌な顔でこっちを見てくることが辛かったですね。
もう一つ辛かったのは、広報の部署にいるときにネットで資料請求をして、来場予約するひとが全体の80%近く購入している事を知っていたので、正直自分がしている仕事で購入してもらえる可能性はかなり低いことを知っていて、飛び込みで来場する人の多くが実は資料請求をしていたり、しようとしている人だということも知っていたので、当てものの仕事であることを知りながら、働いていたことですね。
今の時代だと、もっと訪問販売は厳しくなってきているでしょうね。
不動産に就職しようとする人へ
是非行った方が良いよとも絶対ダメとも言いません。
なぜなら会社によっては、クリーンな会社も有るでしょうし、不動販売業の給与は比較的高いので稼ぎたい人には向いていると思います。
もちろん実力社会なので、社内で給与にすごい差が生まれますが基本給も高く設定されている会社も多いですし、それなりの大手で働ければ残業代も付きます。
もちろん労働基準分しか出ないので、サービス残業は多いと思います。
怒られるのが嫌だとか、断れることに少しでも苦手だと思う人はやめた方がいいです。
大手や財閥系や、上場企業の会社でも離職率が高い業種なので門戸は比較的広く入りやすいです。
想定される得られるスキル
〇とりあえず精神力は付きます。
転職を二回した私ですが、今の職場で怒られても、お客様のクレーム対応しても動揺することがほとんどありません。
保険の営業で電話や飛び込みでアポ取りするときも、特に抵抗はありませんでした。
〇仕事にだけ集中できる集中力がつく
とりあえず仕事の事だけを考えていても苦にならない気持ちを持つことが出来ます。
人間慣れって怖くて、繁忙期に仕事の休みが減っても耐えることが出来るようになります。
どの業界や職種でも繁忙期は忙しいので、休みが減ったり勤務時間が長くなったりしますが、意外と平気です。
〇少し変わった営業力が付く
営業力って上手に話したり、不思議とお客様が欲しいと思うことだと思いますが、私が言う営業力は、断りが気にならなくなるんです。
どういうことかと言うと、断りが相づちに聞こえます。
何度も切り返して話を続けることが出来ます。
もちろん不動産業界というより、不動産販売を人海戦術でする会社に就職した場合なので
賃貸や仲介業なんかだとまた違います。
別の記事で、不動産のお仕事みたいな記事を書いてそこに書く業種をまとめていきます。
給料なんかも書いていこうと思うのでお楽しみにー(^^♪
最後まで読んで頂きありがとうございます。
自己紹介
ニックネーム:ぼむ
年齢 :30代半ば
性別 :男性
転職を三回して、不動産、アパレル、金融関係を経験して、今なおサラリーマンをしながら日々資産形成や副業、支出を減らす方法を考えながらブログを書いています。
私が学んだことを、たくさんの人に広げるためにブログを始めたおせっかいな人です。