生命保険ってよく分からないっていう人も多いと思います。
生命保険を販売している私がだれでもわかる様に解説していきます。
※もちろん生命保険募集人資格やファイナンシャルプランナーなどの資格も持っています。
これから生命保険を契約しようと思ってる人や今すでに入ってるけど一体どんな保険なのか分からない人も参考にしてもらえればと思います。
生命保険とは
その名の通り命に対して保証が付く商品です。
お金を払って被保険者の命を保証するわけです。
生命保険の基礎知識
保険の仕組みとしては、大数の法則とよばれる、多くの人数で少ない人に対して支払う仕組みを応用しています。
言い方を変えるとクジみたいなもんです。
100人がお金を出し合って、アタリを引いた5人がそのお金を山分けする様なもんです。
生命保険なのでアタリでは無いですが、保険契約をしてお金を支払いだしたら早く受け取ったほうが金銭的には少ない出費で多くを得られます。
なので長生きをすれば、支出が大きくなります。
保険年齢が上がれば上がるだけ死亡確率が上がるのでその分保険料は上がります。
保険の場合は、お預かりした保険料を運用したり、保険会社で働いている人の給料を払ったり広告費を掛けたりする経費が掛かったりします。
この様な経費や利益を計算してかつ死亡保険金額を確保しながら保険会社は成り立っています。
そのため、ほとんどの場合は支払う保険料よりも受け取る保険金のほうが少なくなります。
損する可能性が高い商品だと理解して加入できない人は保険に入らないほうが良いです。
お金が増える保険もあるじゃないかという人もいるかもしれませんが、保険会社が運用をして利益を出して保険料の部分を差し引いて保険金なり解約返戻金を払うので、利益だけ求めるなら保険の付いていない資産運用で運用だけしていればそれ以上増える可能性が高いです。
生命保険の契約基礎知識
〇契約者
保険料を契約上負担する人(お金払う人)
〇被保険者
保険の対象になる人
〇死亡保険金受取人
死亡保険金の支払いが発生した時に受け取る人
〇満期保険金受取人
生死混合保険や生存保険の満期が来た時に受け取る人
契約者がすべてを決めて、契約形態を決めます。
契約形態により、掛かってくる税金が変わりますのでよく考えて契約しましょう。
基本的に契約者と被保険者は一緒にしておくのが良いでしょう。
自分のための保険(独身や扶養する子供のいない夫婦におすすめ)
自分が将来的に困らないようにするための保険です。
あくまで保険なので、無理して加入すべきものでないので収入や資金的に余裕のあるひとは考えてみてください。
定額年金保険
保険会社に保険料を支払いその資金を保険会社が運用して、将来的に年金形式か一時払い(年金より減る)によってお金が支払われる保険です。
保険なので、払い込みが終わったあとに受け取れずに亡くなった場合は遺族が有期ないしは無期限(遺族が亡くなるまで)で受け取ることができます。
誰かに残すというよりは自分の老後資金としての資産形成として使うことができます。
変額年金保険
こちらも年金保険なんですが、受取金額が決まっていない年金です。
預けた資金の一部を積極的に運用することにより支払った額より多くの年金を受け取ることを目指す年金です。
ただし注意すべきは、元本を割り込むリスクも負います。
また短期解約時は運用実績が好調で増えていても、手数料を多くとられるので既払い保険料より返戻金が少なくなることも大いにあるので注意が必要です。
少しの運用益と保険の要素を混合した商品ですので、投資ではないですが、少し運用してみようと思う人は契約してください。
家族のための保険(扶養家族がいる人におすすめ)
定期保険
定期保険は基本的に掛け捨ての保険です。
こちらは低い掛け金で大きな保証を得られる保険です。
よくテレビのCMでこんなに安い値段で保険はいれますって言うてるのはこの保険です。
もちろん加入年齢が40代中盤までくらいの人が加入するにはおすすめです。
死亡確率が低いから保険会社が支払うは可能性が低いから安いのです。
お子さんが小さい人は万が一のことがあった時に家族の生活費が必要になるので、その補填のためにはいりましょう。
金額に関しては、考え方がたくさんありますが、もし18歳以下のお子さんがいるのなら公的年金がもらえる条件に当てはまることも大いに考えられるので、今の収入などを加味しながら考えましょう。
正直、保険の販売員やファイナンシャルプランナーのいう金額を鵜呑みにしないようにしたほうが良いです。
住宅ローンをお持ちの方は団体信用生命保険の加入の有無も確認しましょう。
家族のために保険と考える働き盛りの人はこちらの保険をおすすめします。
養老保険
仕組みとしては満期(保険の終わり)を設定して満期まで生きていれば満期受取人に保険金が支払われます。
もちろん途中で亡くなった場合は死亡保険金が支払われます。
こちらの商品は生存保険金と死亡保険金をミックスしてますので、比較的割高の保険種類です。
保険金の分と貯蓄部分の保険料が掛かってくるからです。
保険料に関しても保険金に対して高いので、資金的に余裕のある人は考えてみてもいいでしょう。
1000万円の保険金に対して、総保険料額(総支払い)も1000万円前後必要になります。
保険料のうち10~30%が保険代
保険料のうち90~70%が貯蓄に回るイメージですね。
貯蓄を現金や運用ですることが苦手な人やお金の管理が苦手で収入や資金に余裕のある人にはおすすめです。
正直メリットは少ない保険なので、おすすめはしません。
相続対策の保険
相続対策というのは、生命保険の死亡保険金額500万円×法定相続人に関しては相続税が非課税になるという法律があります。
資産家や相続税が掛かるような方の対策としては抜群にいい方法ですね。
ただし加入年齢が上がりすぎていないことに注意してください。
なぜかというと、加入年齢が上がってから契約すると保険料が高いので税金より高い保険料を払うってことにもなりかねません。
終身保険
終身保険はその名の通りなんですが、契約者が死亡したタイミングでだけ保険金が支払われる保険です。
※途中解約した場合は返戻金が返ってくる商品も多くあります。
・一時払い終身保険
こちらは一回の支払いで保険料を支払う終身保険です。
メリットとしては払い込み総額が少なく、将来的に解約返戻金が大きく上がる商品もある。
※マイナス金利政策中最近は返戻率は下がっている。
相続対策で終身保険を考えるときは、50~60代で加入することがおすすめです。
70代になってしまうと保険会社各社の保険料が高くなるので、相続対策のために保険料が高ければ効果が低くなります。
また法定相続人の人数を確認してから保険金額を決める必要があります。
まとめ
日本人は保険が好きな民族ですし、世界的に見ても加入世帯はかなり多いです。
それとは逆に国や自治体や企業の補助というのも手厚い国でもあります。
ここまでおすすめとか言ってきましたが、実際に本当に必要のある保険を選んで契約する必要があります。
保険の外交員や、店舗型の保険の代理店、ファイナンシャルプランナーや行政書士なんかが保険を進めてくると思います。
そんな人たちは、手数料やお給料をもらって保険の販売をしています。
なのでお客さんのニーズや必要額を必ずしも正しい額や種類で提示しているとは限りません。
もちろん親切にしてくれる人ほど、出来る営業社員である可能性が高いので売りたい商品を勧めている可能性が高いです。
実際に販売している私が保証しましょう。笑
私の記事がどれほど知識を付けるのに役に立つかはわかりませんが、少しでもみなさんお資産を守れるような記事を書いていこうと思います。
私が思う保険が必要な人は
1.相続対策をしなければならない人。
2.子供が小さく、万が一の時に貯蓄もなく配偶者に収入が見込めない人。
この二点くらいです。
その他の人で、少しでも総払い保険料より返戻金が多い保険に加入して生命保険料控除を受けて減税効果を期待できる収入のある人。
よっぽどお金が増えるような保険を発見した時。
正直、自動車保険とは違い、人に迷惑をかけたときに支払われる保険金ではないので、よく考えて要らないならゼロでもいいくらいのものです。
実際、私は保険も販売していますが、私は生命保険に入っていません。笑
本当は生命保険は要らない理由は別記事で書きます。